ネットワーク障害の検証等を実施する際に、vmnic をリンクダウンさせても
以下のアラームがトリガされない場合があります。
・ネットワーク接続が失われました
・ネットワーク アップリンクの冗長性が失われました
・ネットワーク アップリンクの冗長性が低下しました
上記各アラームをトリガさせる際の注意事項として、当該 vmnic が構成された
仮想スイッチにて、VMkernel アダプタまたはパワーオン状態の仮想マシンが
接続されたポートグループが存在している必要があります。
つまり、以下のような仮想スイッチの場合、vmnic3, vmnic4 がリンクダウン
したとしても、VMkernel アダプタまたはパワーオン状態の仮想マシンが接続
されたポートグループが存在していないため、上記各アラームがトリガされる
ことはありません。
[↓ VMkernel アダプタもポートグループも構成されていない状態]
![](https://ss-engineer.com/wp-content/uploads/2023/09/2c89aa8be88693c983903be9a45a5f44.png)
[↓ ポートグループは存在しているが、当該ポートグループを使用したパワーオン
状態の仮想マシンが存在していない。]
![](https://ss-engineer.com/wp-content/uploads/2023/09/6c7b91851cdc7ee6be3bea77266453ae.png)
冒頭に記載した各アラームをトリガさせるには、VMkernel アダプタまたは
パワーオン状態の仮想マシンが接続されたポートグループが存在していること
が条件のため、検証を実施する場合は以下のような状態の仮想スイッチにして
おく必要があります。
[↓ パワーオン状態の仮想マシンが接続されたポートグループが存在している。]
![](https://ss-engineer.com/wp-content/uploads/2023/09/8fe6828a197a90b6ca0ee4861c257ab4.png)
[↓ VMkernel アダプタが存在している。]
![](https://ss-engineer.com/wp-content/uploads/2023/09/4149de839744dd2c87bfcd845856e845.png)
まとめ
何度も記載した通り、以下の各アラームをトリガさせる場合、VMkernel アダプタ
またはパワーオン状態の仮想マシンが接続されたポートグループが存在している必要
があります。
[ネットワーク アップリンクの冗長性が低下しました]
※ 本アラームは、デフォルトではステートレスなアラームに設定されてます。
![](https://ss-engineer.com/wp-content/uploads/2023/09/0b11e053e450d5752ab92fa1d6968e65.png)
[ネットワーク アップリンクの冗長性が失われました]
![](https://ss-engineer.com/wp-content/uploads/2023/09/5d46a3199f547c682606a6b7b3853714-1024x550.png)
[ネットワーク接続が失われました]
![](https://ss-engineer.com/wp-content/uploads/2023/09/3fa43dc195a8951ed5732ee9ed9e19c6-1024x573.png)
そのため、アラームがトリガされない場合は、まずは条件を満たしているかを
確認すると良いと考えます。